”これは経費で落ちません”原作を読む①!森若沙名子と山田太陽 恋の行方は??

「これは経費で落ちません」。
テレビでは多部未華子さんが森若沙名子を演じていらっしゃいます。

恋に関しては奥手な森若沙名子に、密かに思いを寄せる山田太陽など、沙名子の周りでおこる恋模様などがコミカルに描かれていて面白い。楽しめるドラマ。

青木祐子さんの「これは経費で落ちません」。
原作は「1巻」~「6巻」。1巻あたり4話で構成されています。
5巻だけが5話まであり、合計すると25話ありますね。

テレビドラマは、第10話で完結だそうですから、どこかを端折らなければなりません。
1時間ドラマなので時間に限りがあり、原作の全てを取り込むことは無理!
1巻4話の中から、何話(1話~4話)をドラマ化するか・・・かなり迷われただろうと思います。

ドラマとは別物・・・原作に沿った形で、森若沙名子と山田太陽の恋に特化して追いかけます。

森若沙名子は、誰からも一目置かれるほど優秀な経理部員ですが、恋に関しては奥手。
めちゃ明るい営業マン山田太陽が、どのようにしてアプローチし、愛を育んでいくのか・・・
今回、この二人の恋に「特化」して抜き出してみました。

ちょっぴりお調子者に見える山田太陽ですが、奥手な森若沙名子を驚かせることがないように、焦らずゆっくりとアプローチしていくのです。森若沙名子を大切に思う山田太陽の優しさに乾杯!したい気持ち。

森若沙名子は27才。上司の新発田部長からも信頼が厚い。しかし、どちらかと言えば余計なことはしたくないと思っている。でも、公私混同は見過ごせないタイプ。領収書と請求書から、ちょい悪な「ズル」を見つけると、きびきび対処していきます。

ドラマでは、重岡大毅さんが山田太陽を演じ、多部未華子さん演じる森若沙名子に恋してしまった青年を、コミカルに演じています。重岡大毅(しげおか だいき)。俳優、歌手、アイドル。ジャニーズWESTのメンバー。

山田太陽は26才。営業部に配属されて4年。
底抜けに明るい頑張り屋で、今では営業部の若手エース的な存在。
営業部で今現在のエースは、10年間トップの営業成績を誇る山崎柊一。

青木祐子さんの「これは経費で落ちません」面白いですよ。
繰り返し何回も読んだくらいですから。お気に入りの書籍の一つです。

経理部 森若沙名子は、秘書課や総務課などの領収書処理も行いますが、営業部の担当になっています。
経理部員は、各部署から持ち込まれる領収書や請求書などから、その底に沈む闇の問題を解き明かしていくのですから凄い。たかが1枚の紙きれと侮るなかれ。

ある時、森若沙名子が美人で可愛いことに気がついた山田太陽は、その日以来、森若沙名子にドンドン惹かれていくのですが、恋には奥手な沙名子を摑まえるのは、ちょっと大変みたい。

だけど太陽は、森若沙名子と親しくなり、デートできるようになりたいと思っていて、じっくり時間をかけてアプローチしようと心がけている。そして沙名子は、自分自身でも気がつかないまま、太陽のことが気にかかるようになっていくのです。

山田太陽はいつも、経理部に入る時「森若さん」と呼んでいましたが、ある時、庶務課で森若沙名子と言うフルネームを見て ”もりわか さなこ 沙名子 。なんていい名前なんだろう”と思った。

地味で優秀な経理部の美人にふさわしいと思い、同時に、沙名子に失望されたくないと思う気持ちが沸き上がる・・・太陽は森若沙名子に恋している・・・

山田太陽は学生時代から、全て、中堅どころの上を目指してきた。バイト、友達、彼女、住まいなど。決して手の届かない高嶺の花は目指さない。常に、乞われる立場にいたかったから。

森若沙名子は、高嶺の花ではないのに、山田太陽のことを好きではない・・・太陽は直感が鋭いのに、沙名子に関しては全く、直感が働かない・・・と頭を抱える。

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太陽に告白されそうになり何故か逃げ出してしまった森若沙名子!

森若沙名子が、地下鉄の入り口近くまで来た時「森若さん」と呼ばれて顔を上げると、山田太陽が走ってくるのが見えた。経理部の後輩佐々木真由25才に誘われ、営業部企画課の中島希梨香と3人で、退社後に夕食を済ませた帰り道だった。

「丁度良かった!偶然ですね。お茶でも飲みましょう!」
汗が滲む山田太陽をの額を見て、偶然じゃない、待ち構えていたんだと思った。そういえば・・・と思い出した。佐々木真由がまとめて会計してる時、中島希梨香がスマホをいじっていたことを。

沙名子が、もう遅いから帰ると言ったら、太陽は送りますからと言う。
「内覧会の時のお礼がしたくて」と言う太陽に向き直った沙名子は言った。
「内覧会のことは気にしないで。久しぶりに鏡さんと話せて楽しかったし・・・」

鏡美月:入浴剤開発室の研究員。27才。
森若沙名子にとって、ただ1人の同期でもあり、仲がいい。
研究室とは離れているが時々あって話し込む。
美月に恋人が出来た時も連絡があり、恋人は社長の息子・・・専務の円城格馬だった。

「だったら食後のコーヒーどうですか?ほんの30分でもいいから、ドトールに行きましょう」と言う。会社の人とはどこにも行かないと答える森若沙名子に、太陽は「そんなのわかってます」と。

「だからチャンスだと思ったんです。俺、こう見えて勇気出しているんですけど、迷惑ですか?」「は?」「森若さんて、彼氏、いるんですか?」太陽は真剣な顔をしている。

森若沙名子と山田太陽は、まっすぐに見つめあっていた。
「沙名子さん」低い声で名前を呼ばれびっくり。家族以外に名前を呼ばれたのは初めてだったから。

「沙名子さん、俺、ずっと考えていたんですけど・・・」
「や、やめて!」森若沙名子は急に向きを変えて逃げ出した。
階段を駆け下り改札を出て、入ってきた電車に滑り込む。

電車の中で胸が・・・心臓がどきどき音をたてていた。心臓の音が止まらない!
”山田を好きでもないのに、このドキドキは何なの?!”
処理できない!・・・沙名子の心はコントロール不能になっていた。

鼓動が聞こえるほどドキドキするのは、森若沙名子自身は気がついていないだけで、山田太陽のことが潜在意識のどこかにあるから。何も感じていない相手ならドキドキなんてしないもの。

先ほど夕食を一緒に食べた時、スマホの操作をしながら、中島希梨香が言った。
「太陽はね、いいですよ。優しいから。あたしと太陽は何もなかったですから。あいつ、紳士過ぎるくらい。見てるだけで手は出さない」と。

中島希梨香はずっと山田太陽を追いかけていたが、大学時代の同級生と結婚することが決まったらしい。だから、山田太陽が森若沙名子のことを好きだと知っていたので、店を出る前太陽に連絡したのだろう。

山田太陽から告白されそうになったあくる日、森若沙名子は会社を休んだ。
どうすればいいのかわからなくて会社を休んでしまったのだから、やはり恋に関しては奥手。

今どき、こんな女性がいたら応援してあげたくなっちゃう。
いつも制服で目立たないけど、とっても美人。
仕事はバリバリなのに恋には疎い(うとい)なんて、可愛いかも。

商品が掏り替りスマホ忘れた山田太陽??森若沙名子に救われる!

「嘘だろ・・・」山田太陽は困惑していた。
社用車の後部座席には、内覧会で使用する入浴剤「下呂」と「鳴子」が入っているはずだった。
確認して入れた筈なのに、なぜか、先輩営業マン鎌本が他の営業先に配る予定の、入浴剤「さくらゆ」と「ゆずゆ」が入っていたのだ。

スマホもコーヒーを飲みながら触っていた時に、鎌本に「行くか」と声をかけられて、営業用の革鞄のポケットに間違いなく入れた。入れた時の感触もしっかり残っていたのだから。

鎌本義和:太陽より10才年上の営業部社員。
営業の腕はそこそこあるが、暗くて性格が悪く、ミスを指摘した相手を悪評価することが多い

4年前に入社して以来太陽はずっと、鎌本の下で仕事をしてきた。
今回、パラダイスカフェを任されて独立した太陽は、エースと呼ばれるようになっている。

スマホがないことを再確認した山田太陽は、またまた困った。鎌本の電話番号がわからないのだ。社用車を止めて積み荷を確認した道の駅には、駐車場の隅に電話ボックスがある。
会社に電話してみたが、日曜日なので当然誰も出なかった。

山田太陽はいろいろ考えてみたが、パラカフェには最悪でも9時半には到着しなければならない。日中は車が混むので会社に戻る時間もないし、太陽が入浴剤「下呂」と「鳴子」を持って行かなければ、内覧会なのに普通のお湯になってしまう。

太陽の「下呂」と「鳴子」を持っている鎌本は、行く先もパラカフェに近い。とにかく連絡が取れれば何とかなると思った太陽は、どこかにメモしてないかと手帳を調べていると、森若沙名子の名前とスマホの番号が・・・

山田太陽から電話がかかった時、沙名子は顔を洗っていた。
沙名子は太陽の長い説明を聞きながらさっと着替え、「35分で行けるから会社に行き、経理部のファイルで電話を調べて連絡する」と告げると、しっかりした声で「よろしくお願いします」太陽は言った。

森若沙名子が、保安部に鍵を開けてもらい営業部のフロアに入った時、山田太陽から「鎌本さんから電話がありました」と連絡がきた。9時少し前。

山田太陽と鎌本の席の中間にあるゴミ箱の中に、太陽のスマホがあった。”置き忘れたスマホが、普通、ゴミ箱に入るだろうか?”・・・沙名子は疑問を感じた。

太陽は性格が良いから、鎌本の恨みを買うようなことはしていないと思う。鎌本が、大事な商品の入ったダンボールを入れ替えたり、太陽のスマホをわざと隠したりしたのだ・・・などと言うのは、考え過ぎかなとも思うが・・・と、疑問が脳裏をよぎる。

森若沙名子がパラカフェについた時には、もうお偉い方々の挨拶は終わった後らしく、訪れた企業の代表者は、スタッフに案内されて、それぞれの湯舟や、カフェコーナーを廻っているようだ。

初めてパラカフェにきた沙名子は、曽根崎メリーさんのセンスは本物だと感じた。
曽根崎メリーは、建築士の資格を持つインテリアデザイナーで、「パラカフェ」の内装ディレクターだ。曽根崎メリーを演じているのは、相変わらず美しい藤原紀香さん。

椅子に座っていた鏡美月が言う。
「遅かったね、森若」
「間に合った?」
「間に合ったわ。着いたのは9時半頃かな。今、みんなが見に行ってる。香りもいいし、評判が良くて一安心だわ」美月は嬉しそうだ。

森若沙名子は家を出る時美月に電話をかけていた。「下呂」と「鳴子」のメイン開発者である美月ならパラカフェの湯舟1回分くらいは、持っているかも知れないと思ったから。

「届けなきゃ、パラカフェが「ゆず」と「さくら」になっちゃうでしょう。それはイヤだから」沙名子は、打てば響くような美月のそんなところが好きだと思う。

美月の話によれば、山田太陽は入り口でうろうろしながら待っていたと言う。到着したのは美月の方が早かった。沙名子はふと思った。鎌本はどうしたのだろうか・・・と。

Yシャツの袖をまくり上げた山田太陽が走り寄ってきて、
「ありがとうございました。助かりました。まさか鏡さんが来てくれるとは思わなかったです。森若さんが頼んでくれたんですよね。本当に良かった!」美月と沙名子に礼を言う。

「打てる手は打っておこうと思って」太陽にはそう答えた沙名子ですが、実は、鎌本があてにならないと思ったから、美月に連絡をしていたのです。

でも、そんなこと太陽には言えないと思いながら・・・森若沙名子は疑問に感じていましたよね・・・今回の件。

鎌本は本当にあてにならない。というか・・・渋滞に巻き込まれたと言うのも何だか怪しいでしょう。よく考えてみれば、山田太陽が確認して後部座席に積んだ商品がすり替わっていたり、太陽が革鞄に入れたスマホが、営業部のゴミ箱に入っているなど、おかしいですよね。

山田太陽は、肝心な日に備えて念入りに準備していたのに、いくらなんだって・・・ダブルミスをするなんて考えられないから、森若沙名子が感じた疑問は正解でしょうね。

鎌本が渋滞に巻き込まれたと言うのも嘘っぽい気がしてきます。商品が間に合わないように、わざと遅く出てきたのかも知れないし、山田太陽に失敗させたかったのじゃないかな・・・なんて。

まとめ

森若沙名子が美月に連絡していなければ、太陽は内覧会を失敗していたのですから、お礼をしたかったのは嘘ではありません。でも、本当の目的は、沙名子とプライベートで話がしたかった太陽。

でも森若沙名子は、太陽から告白されそうになって、何故か逃げだしてしまっただけでなく、会社も休んでしまいました。告白された時の対処方法がわからなくて・・・
ちょっぴり、じれったいですね。

経理の仕事以外でも・・・内覧会の件などイレギュラーなものでも、冷静沈着に、見事な処理能力を発揮するのに、恋については、迷子の子猫ちゃんみたいに、何をしていいのかわからなくなってしまうなんて。

山田太陽も何となく、森若沙名子の奥手なのに気がついていて、大切に、ゆっくりと進めているのですが、思っている以上に恋に疎い沙名子を掴まえるのは、大変根気がいるようです。かなり深い愛がなければ、途中で諦めてしまうでしょうね。

会社では、いつも制服で地味にしているので、本当は、とても美人で可愛い森若沙名子に社員は気がつかないのですが、山田太陽は、ナチュラルで美しい森若沙名子に気がついて、恋してしまいました。そして日ごとに思いは強くなっていくのです。

毎日経理部に持ち込まれる領収書や請求書そして明細書。たかが紙切れと言うなかれ。その紙切れ1枚に、個人の秘密や思惑が隠されていたりするのです。次は何が待ち構えているのか・・・

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