大迫傑 自分の記録塗りかえる 2時間5分29の日本新!五輪代表に大きく前進!

大迫傑選手が2時間5分29秒の日本新記録を達成!
自身の持つ日本記録を21秒上回る素晴らしい記録をマーク。
残り1枠のマラソン五輪代表に大きく前進!

優勝したのは、2時間4分15秒のビルハヌ・レゲセ選手で、2019年の東京マラソンで優勝しているので連覇です。大迫傑選手は全体では4位。日本人の中では1位です。

レース後インタビューで「ずっと狙っていた大会で日本記録。内定はまだ出ていないですが、次につながる走りができました」と答えた大迫傑選手。

「MGCで、一人で苦しい戦いだったんですけど、3位になり・・・」といった後で、急にうつむき、目を拭う仕草をみせたのです、何度も・・・何度も・・・

だけど驚きました!強気で負けず嫌いの大迫傑選手が涙をみせるなんて・・・想定外。
でも、MGCで走る時のプレッシャーが、想像もできないほど凄かったと言うことかも知れません。

絶対に勝てると自信を持っていたMGCで3位に終わり、走らずに待つか、それともレースに出て自分の手で掴み取るか・・・悩み抜いたようです。しかし、結果を待つのではなく自身が記録に挑戦する道を選び、ドバイマラソン(UAE)を始め複数のレースで調整を重ね、さらにケニア合宿でも練習を重ねてきました。

東京マラソン直前の記者会見で「ケニア人選手をパートナーにして練習を積み『ここまで彼ら以上に走れるんだ!』と思えるような、質の高い練習ができたのは自信になった」と話していましたが、その自信があったから途中で遅れたときにも、焦ることなくレースの流れを掴み新記録を叩き出すことができたのでしょう。

マラソン五輪代表が決定するのは、3月8日(日曜日)に行われる「まいにちびわ湖マラソン」終了後ですが、有力選手の殆どは「東京マラソン」に出場していますので、大迫傑選手の代表は、ほぼ決まったようなもの。そして、新記録を達成したので二度目の一億円をGetしました!

大迫傑選手は常に淡々と走っていましたよね。前を走る井上大仁選手との差が広がった時には、一瞬「駄目かな・・・」と言う思いが脳裏をよぎった・・・と語っていましたが、しかし、焦ることなく自分のペースで走り抜き、日本人ランナーのトップでゴール。ついに自身の記録も塗り替えたのですから、やはり強いし凄い精神力の持ち主。

ゴールテープが見える位置まで来た時、大きく右手を上げて声援に応え、記録更新を確信したあたりでは一瞬笑顔をみせました。最後は吠えながらゴールしましたが、何度もガッポーズを繰り返しました。
大迫傑選手、新記録達成と二度目の一億円 Get おめでとうございます!

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高速レース2020年東京マラソン!3強と呼ばれた3人の走りは?

いやあ、それにしても凄いレースになりました。2時間2分台を想定して走るペースメーカーの第一集団の中で走った井上大仁選手。常に前に陣取り攻め続けました。もちろん最後までは持たないだろうと想定していましたが、思っていた以上に頑張りましたね。高速レースの中で・・・これは凄いと思います。

レース前の会見で「攻める姿勢をみせる」と話していた井上大仁選手ですが、言葉通りトップグループに入り攻めました。ペースメーカーと並ぶように走ることもありましたし、後続を引っ張る位置で頑張っていました。

大迫傑選手に追い抜かれてからは、緊張の糸が切れてしまったこともある・・・と思いますが、後続の選手に追い越されて、最終的には26位と言う悔しい結果に終わりました。しかし、井上大仁選手の攻めの走りが大迫傑選手の新記録を呼び込んだ・・・と言えるかも知れません。

なぜなら、井上大仁選手が前にいたからこそ、負けず嫌いの大迫傑選手は、集団から二度も離れてしまったにも関わらず意地の粘りで追い上げ、井上大仁選手に追いつき追い越したかもしれません。井上大仁選手にとって26位は悔しいと思いますが、果敢に挑戦した結果なのですから、今後につながるのではないでしょうか。

設楽悠太選手ですが・・・スタート直後に感じました。やはり調子が良くないんだなって。なぜなら、最初から第二集団のペースメーカーを選んだからです。調子がいい時の設楽悠太選手なら第一集団を選択したでしょう。

さらに、30キロ地点でペースメーカーが外れた時にも・・・前のグループを追いかける姿勢を全くみせなかったので、調子の悪さを確信しました。2019年9月のMGCでは、スタートで飛び出すと言う宣言通り、攻めの走りで観衆をわかせました。暑さに負けてしまいましたが挑戦したことは素晴らしかったと、今でも思っています。

ただ、今の設楽悠太選手からは覇気が感じられなくなりました。調整が上手くいかなかったのでしょうか。リズムが噛み合っていないとか、スタミナ不足だとか・・・何があるのわかりませんけれど、1日も早く、設楽悠太選手らしい走りを取り戻して欲しい。

2020年の東京マラソンでは16位に終わりインタビューを拒否しています。思い通りの走りにはほど遠く、代表争いに絡むことさえ出来ず、相当悔しかっただろうと思います。「駄目でした!」監督に一言伝えたと聞きました。

第一集団のゴールタイム設定は2時間3分4秒~46秒。ペースメーカーは設定タイムを目指して、1キロのラップタイムを2分55~56秒で刻むように走ります。井上大仁選手は一番前でしたが、大迫傑選手は最後部に陣取りました。

最高部に陣取った大迫選手は、トップ集団は故意に、急にスピードを上げたり下げたりすることが多いので、無駄に足を使ってしまうため、それを避けたかったから・・・レース終了後大迫選手は、そのような話をしていたようですね。

急にスピードが上がったのでしょうか、大迫傑選手は13キロ付近で一時は集団から離れてしまったように見えました。しかし、いつの間にか追いついています。

そして再び、大迫選手が先頭集団から遅れ始めたのは22キロ付近だったでしょうか。
レース後のインタビューで「もう駄目かも知れない」と話していたのが、このあたりだったのでしょう。しかし大迫選手は、ここから、もの凄い粘りをみせ33キロ付近で、日本人の先頭を走る井上大仁選手に追いつき後ろに着きました。

しばらく様子を見ていましたが、大迫選手は井上大仁選手の横に並ぶや一気に追い抜きました。しかし、第一集団の前に陣取りハイペースで走り続けていた井上大仁選手には、追いかけるだけの足は残っていません。大迫傑選手との差は広がって行くばかり・・・

終盤近くになると、大迫傑選手は右脇腹あたりに手を当てるようになりました。少し苦しげに見えますが足の動きは止まりません。ただ、ゴール記録が段々遅くなって行きます。痛みのせいかスピードが落ち始めていました。それでも痛みと戦いながら、新記録の達成が確信できるところまで走ってきて・・・両手を大きくあげました。

観衆の声援に右手を上げて答えましたが、ゴールする時は顔から笑みが消え、吠えながら、ガッツポーズを何度も繰り返し、ゴール後にもガッツポーズ!よほど嬉しかったのでしょう。5時間5分29秒の新記録を達成し、日本人1位になったので、ボーナスの1億円もGetしています。

レース前の会見では、MGCでまさかの3位に終わってしまった悔しさを忘れることはないと言った大迫傑選手。あの時の悔しさがあったから、東京マラソン大会を見据えて、ドバイマラソン(UAE)など、複数のレースで調整を重ねてきたと言う。

さらに、ケニア合宿も敢行した結果「ケニア人選手をパートナーにして練習を積み『ここまで彼ら以上に走れるんだ』と思えるような、質の高い練習ができたのは自信になりました。行ってよかったと思っています。普段の大会と同じように、誰よりも速く走ることだけしか考えていません」と語った大迫傑選手。

念願の新記録と1億円も手中に収め、日本人選手の中で一番早い走りが出来ましたが、東京五輪で世界に勝つまでは気が抜けませんよ。でも、しっかり休養して下さい。

優勝したのは2時間4分15秒のビルハヌ・レゲセ選手。
ビルハヌ・レゲセ選手は、2019年の東京マラソンの覇者ですから2連覇ということですね。2連覇なんて凄いな。

瀬古利彦氏は敢えて辛口コメント!今のままではメダルは取れない!

日本陸上競技連盟の瀬古利彦は、「期待された通りに走った大迫選手は凄い。第一人者が戻ってきてくれて嬉しい!」と評価しながらも「このレースをしているうちは五輪でのメダルは厳しい」と。
瀬古利彦:日本陸上競技連盟の強化委員会マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(理事兼任)です。

「このレースをしているうちは・・・」と言ったのは、大迫傑選手が第一集団の最後部にいてレースを進めたこと。大迫傑選手の走りは素晴らしかったけれど、攻めていない大迫傑選手の姿勢を問題にしたのです。

「井上大仁選手が優勝したレゲセ選手に、30キロ過ぎ迄ついていき、井上選手が前にいたから大迫選手は粘れたと思うし、井上選手がいなかったら日本記録は出なかったと思う。井上選手に感謝しないといけない」瀬古利彦氏はきっぱりと言い切りました。

わたしが考えていた事と同じなので、やはり誰もが同じ心配をしているんだなって思いました。そこが問題なんですよね。日本人だけなら今の走り方で全く問題ないでしょう。

2020年東京マラソンの優勝者ビルハヌ・レゲセ選手は、2時間2分48秒で世界3位の記録保持者。今回は途中で左脇腹に痛みが出て失速していますが、それでも2時間4分15秒で走っています。大迫傑選手は右脇腹に痛みがありましたよね。

世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手は、2018年ベルリン・マラソンで2時間1分39秒をマーク。そして、非公認レースですが、オーストリア首都ウィーンの公園で、マラソン史上初となる2時間突破に挑戦し、1時間59分40秒をマークしています。

下記に、フルマラソン世界ランキング1位~10位の選手を書き出してみました。

1位:エリウド・キプチョゲ選手   :2時間1分39秒。
2位:ケネニサ・ベケレ選手     :2時間1分41秒。
3位:ビルハヌ・レゲセ選手     :2時間2分48秒。
4位:モジネット・ゲレメウ選手   :2時間2分55秒。
5位:デニス・キプルト・キメット選手:2時間2分57秒。
6位:エマニュエル・ムタイ選手   :2時間3分13秒。
6位:ウイルソン・キプ・ザング・キブ・ロティチ:2時間3分13秒。
8位:ムレ・ワシフン選手      :2時間3分16秒。
9位:フィカドゥ・ケベデ選手    :2時間3分34秒。
10位:シサイ・レマ選手        :2時間3分36秒。

2時間3分台で走る選手は、上記以外にも6人います。
2時間4分台で走る選手が37人。
因みに、今回大坂傑選手が出した2時間5分29秒の記録は、世界第84位になります。
2020年の東京五輪に、この中から何人の選手が出場するのかわかりませんが・・・

「このレースをしているうちは、メダルは厳しい」・・・瀬古利彦氏が言いたいことは『世界のスピードランナーを相手に戦う為には、常にトップ集団の前方に陣取り、動きに応じて即座に対応出来るようでなければメダルは取れない』・・・と言うことなのだと思います。

まとめ

あと4ヶ月半に迫っている東京五輪。マラソンは人気競技なので、なんとしてもメダルを取って欲しい・・・筈。そのメダル候補は大迫傑選手なんです。

大迫傑選手はまだまだ伸びしろもあるし力がある選手。しかし今のように消極的なレース運びではメダルは取れない。だから、力のある大迫傑選手に、意識を変えてメダルを取るための練習をして、もっと果敢に攻めて欲しいのでしょう。

21秒伸ばして日本記録が出せたことで満足しないで、世界と戦える選手になる練習をして・・・と、うながしているように思います。力のない選手には言わない筈です。

世界と互角に戦う為には、攻めの姿勢に転じなければだめでしょうね。守りの姿勢から、攻めの姿勢に気持ちを切り替えるように、それとなく催促してる・・・と言う感じかな。
わたしは瀬古利彦氏から大迫傑選手への熱いメッセージだと思いました。

それにもまして気がかりなのは新型コロナ肺炎です。1日も早く終息してくれないと、東京五輪開催にも影を落としますからね。わたしたち一人ひとりが、手洗い、うがいを励行し、混雑を避けるなどの努力を続けるのが、感染を防ぐためには大切なことだと思います。

2020年7月の東京五輪が無事開催されることを祈りながら、選手の方々にには、健康を維持しつつ技を磨き続けていただきたいと思います。

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