病院の治し方~3話 小泉孝太郎主演!事務長の倉島亮介は副頭取に退職を願い出た?!

倉島亮介が見せた攻めの姿勢が功を奏し「病院合同説明会」は大盛況だった。その成功を祝うために居酒屋に集まったのは、有原修平、修平の妻志保、事務長の倉島亮介、総務部長の砂岡武雄、看護師長の兵頭悦子の五人。

「皆さん今日はお疲れさまでした!事務長から経過報告をお願いします」
「ハイッ。連絡先を交換した参加者は55人。実際に応募してくるのは3割程度でしょう。その中で、当方の条件と折り合うのは半分とみても8人くらいは獲得できそうです」

倉島亮介は大喜びで拍手をする修平の妻志保に言った。
「一番の功労者は奥さんですよ!エコバック大人気でした!」
「良かったです。お役に立てて!」
「看護師長の人生相談も、集客力抜群でしたね」
修平も倉島亮介の言葉にうなづく。

「看護師を補充できれば、また、病院の評価がぐっと上がりますね」
嬉しそうな倉島亮介の言葉に、噛み付いたのは砂岡武雄だった。
「それって、高く売れるってことですかっ!」
今まで、みんなの楽しげな会話に一度も参加せず、一人でグイグイ飲み続けていた砂岡武雄。
「えっ、何のこと?」と、みんなが怪訝そうな面持ち。

「病院ですよ。事務長おかしいじゃないですか!銀行の人とコソコソあったりなんかしてて!まさかとは思いますけど、裏でこっそりファンドの話を・・・」
と大声で詰めよる砂岡武雄の言葉を、倉島亮介は途中で遮った。
「すみませんでした!看護師集めが済んだら打ち明けるつもりでした・・・」
みんなが一斉に倉島亮介を見つめた。

倉島亮介は「しばらく前に副頭取の米田正光に呼ばれました」と言って語り始めたのが・・・

覚えていらっしゃるでしょうか・・・
第二話の終了間際に、副頭取・米田正光と向き合っていた倉島亮介を。

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「病院をどう査定する?」副頭取 米田正光に問われ倉嶋亮介が出した答えとは?

第2話の終了間際・・・
夜間、老人ホームで食中毒が起きたため、複数の患者が有原病院に救急搬送されてきました。病院全体が一つになって力を合わせ、それぞれが全力で仕事をこなし、翌朝には全員無事に退院させることが出来たので、修平は病院の庭にあるベンチで、ほっと一息ついていた丁度そのころ・・・でした。

事務長として銀行から出向した倉嶋亮介は、副頭取の米田正光と向き合っていました・・・よね。
「君は、桐山常務が再生ファンドを今でも強く押しているのは知っているよな」
「存じています」
「君はどう思っている?!」
米田正光は倉嶋亮介を見つめ、鋭く問いかけた。
「あの病院の内状がわかるのは君だけだ。病院の再生は可能なのか!それとも無謀な挑戦に過ぎないのか。あの病院の価値と将来性を、融資を担当してきた銀行員として、君は、どう査定する?!」

倉嶋亮介が顔をあげ、まっすぐ正面の米田正光を見つめるところで第2話は終了・・・しました。
返答次第で、「有原病院の未来が変わる一言」は第3話に持ち越し。

ここで、居酒屋のシーンに戻りましょう。

「あの病院の価値と将来性を、融資を担当してきた銀行員として、君は、どう査定する?!と問われ、有原病院の実情を知るものとして、わたしは有原総合病院の実力を高く評価する・・・と、副頭取に伝えました」と倉島亮介。

「この判断を”妥当”だと認めさせるためには人員を揃え、人事制度刷新のめどを付ける必要があったんです。銀行も、その経過報告のために足を運んでいました」

「売却推進派の桐山常務とあってたでしょう。メディカルパートナーの社名入りの封筒も、持ってたじゃないですか!」砂岡武雄は、まだ納得がいかない様子で追求した。

「売却プランが根強くあったのは事実です」と倉島亮介は答えた。
「桐山は融資担当の常務ですから経営状況を報告し、その上で、メディカルパートナー様に、今回の件が正式に破談になったことをお伝えしたんです」と話す。
「破談?」
「最終的には副頭取の判断で・・・」

有原修平は倉島亮介の話を聞き、何かを考えているようにも思えた。
誰も言葉を発することはなかった。砂岡武雄も・・・

倉島亮介が副頭取に退職を願い出た!修平 倉島亮介の申し出を拒む!

沈黙が続く中で倉島亮介が口を開いた。
「もう一つわたしから、副頭取にお願いしたことがあります」
みんなの視線が倉島亮介に集まる。
「銀行を退職し、正式に、有原総合病院で働きたい・・・と、副頭取に申し上げました」

実は・・・「有原総合病院の実力を高く評価する」と副頭取に伝えた倉島亮介は、
「期間限定の出向と言う立場ではなく、生涯の仕事として病院経営に尽力したいと考えます」
副頭取は聞いた「それだけの価値が、あの病院にあると・・・君は思うんだね」
「ハイッ!間違いなく!」倉島亮介は、にこやかな笑みをたたえて自信を持って答えたのです。

副頭取の米田正光は万感のおもいを込めてうなづきました。
様々な思いが去来していたのではないでしょうか。
教え子が巣立つ寂しさと成長した姿を喜ぶ気持ちが、ないまぜになったような・・・

「院長!わたしを職員として採用してくっださい!」
有原修平の顔には喜びと共に微妙な感情が浮かんでいました。
「それはできません」
「年齢制限ですか?それとも、わたしの能力では無理だと・・・」

有原修平は「倉島さんは銀行にとって貴重な人材だし、米原さんにお借りしているので、時期が来ればお返ししなければなりません」と言う。「借りたり貸したり借金じゃないんですから」と言う倉島亮介に、「銀行員の安定した生活と将来を棒にふるつもりですか」と修平。

倉島亮介が言う。
「おやっ、院長は病院の将来性を信じていないんですか!」
「いや!奥様やお嬢様のこともちゃんと考えて下さいと・・・」
「妻は、銀行で働くより、病院で働くほうがいいと言ってます。問題はありません」
「倉島さん・・・」
修平が万感胸に迫る・・・ような思いで倉島亮介を見つめた時だった。「わたしは恥ずかしい!事務長を疑うなんて、総務部長失格!いやッ、人間失格!」砂岡武雄が大声で泣き出した。

志保が笑顔で修平に言う「そろそろ、折れたほうがいいんじゃない!」「う・うん!」修平もうなづく。

正座した修平は倉島亮介の顔を見つめ、言い切りました。
「倉島さん、貴男が人生をかけて決断して下さることに、僕は全力で答えたいと思います!」
その言葉に倉島亮介も正座すると修平をまっすぐ見つめる。
「歓迎します!赤字だらけの病院を、何処にも負けないように作り変えたいんです。その戦いに、一緒に挑んで下さい!」
両手を差し出す有原修平。倉島亮介は両手をしっかりと修平の手に重ね、力強く握手!
「精一杯!やらせていただきます!」
「うわあ!」感激した砂岡武雄の号泣が響く。

「病院合同説明会」で成功する迄には色々なことが起きていた!

「病院合同説明会」の案内が掲載された「ナース専門誌」を、修平の妻・志保が見つけて購入。「病院合同説明会」は、転職希望の看護師のために数年前から開催されていたのですが、看護師不足に悩む修平に志保が提案。

修平は幹部会議で「病院合同説明会」にブース出展の話を持ち出しました。

「若手看護師のキャリアアップの為に、数年前から開かれているそうです。問い合わせたところ、東京会場はまだ、参加申し込みが可能だそうです」
「看護師、どれくらい集まるんでしょう?」
「年々増えていて、去年は150人を超えたそうです」
「若手経験者が取れるなら、やってみる価値はありそうですが・・・」事務長の倉嶋亮介が言う。

「出典する場合の費用については、ブース出展料が70万円で、病院案内や掲示用パネルなど。制作費も必要ですが妻がそういった仕事をしていて、協力すると言ってくれましたので、デザインは無料です」と修平。
「じゃあ、やりましょうよ。現場としては、救急車がきてくれる方がありがたいですし」と医師も賛成。

総務部長の砂岡武雄が「何十もの病院がブースを出すんでしょう。数ある病院の中から、うちう選んでくれる看護師なんているのかなあ」と不安気に言えば、事務長の倉嶋亮介も浮かない顔で言った。
「看護学校で、何度も聞かれましたからね。あえて、有原病院に紹介する理由はあるのかって・・・セールスポイントが必要なんですよ」

「セールスポイントか・・・」修平は少し考えていたが、白板に思いついたことをいくつか書き出してみました。医師も看護師長も「地方病院でこれだけあれば十分だろう」と言う。しかし修平は「いや、弱いですね!これが有原総合病院だと打ち出せる柱がありません」

しばらく考えていた修平が「そうだ、24時間365日、全ての患者を受け入れるというのはどうでしょうか」と提案。「ええっ!」全員が驚いて修平を見ました。「患者を誰一人取りこぼさない。夜間でも日曜でも。病気で困っている人がいたら全て助ける。そんな病院を一緒につくろう・・・そう呼びかけては」熱く語る修平。

しかし医師は「何いってんだ人が足りないときに!患者より先に職員が過労死しますよ」「でも、患者さんが必要としているのは、何時でも気兼ねなくかかれる病院でしょう」と言う修平に「誰が24時間診るの。現実をみなさいよ!」と語気を強める医師。

事務長の倉嶋亮介は「院長、その話はまた後で。まずは確実に看護師を取るために全力を尽くしませんか」と。それにうなづいた修平は「そうですね。まずはブースの出展準備をしましょう」と。

出展準備でデザイン打ち合わせ!事務長・倉嶋亮介 謎の行動?

デザインの打ち合わせには、デザインを引き受けた修平の妻・志保も来ていました。「遅くなりました」駆け込んできた総務部長の砂岡武雄が、事務長の姿が見えないのに気がつき「呼んできます」と出ていく。

事務長室にも姿はなく「いない・・・」と思っているところに倉嶋亮介が入ってきた。
「砂岡さん」
「ああ、デザインの打ち合わせ始まっていますよ」
「今行きます」
倉嶋亮介はビジネスバッグと紙袋をテーブルの上に置くと急いで部屋を出ていった。砂岡武雄は何気なく、置かれた紙袋の名前を見たのだが「メディカルパートナー」の社名が・・・あった。

デザイン会議では修平の妻・志保が中心となり話が進む。
「パンフレットって、たくさん集まると邪魔になるから、帰り道で捨てられたりするでしょう。そこで、秘密兵器!病院のロゴ入りエコバックに入れて渡してはどうでしょうか」
志保は、ノートパソコンのデザイン画を倉嶋亮介や砂岡武雄に見せながら提案。
「一つ80円位で作れますよ」と。

「なるほど、そのアイデア銀行の窓口でパンフレットをお渡しするときにも使えますね」事務長・倉嶋亮介の言葉に 「銀行の窓口・・・」の言葉に総務部長の砂岡武雄は、違和感を感じたようだ。

事務室に戻った砂岡武雄に財務部長が声をかけた。
「最近、事務長の様子おかしくないか。見たんだよ。銀行の桐山常務と親しそうに歩いているのを」
「出向元ですから、報告することもあるでしょう」
ざわつく気持ちを抑えようとしている砂岡武雄に、財務部長の言葉が突き刺さった。
「わざわざ外でか。桐山常務は例のファンドに売却する件まだ諦めてないらしいからな」

ふと、砂岡武雄の脳裏に事務長室で見た「メディカルパートナー」の紙袋が浮かんだ。
「水面下で協力してたりして・・」
「つまらんことを言わないで下さいよ」
打ち消しながら、砂岡武雄の顔は、拭いきれない不安が渦巻いているように見える。

デザインの打ち合わせがあるのにも関わらず、倉嶋亮介が銀行の桐山常務と会っていたのは、一体何のためだったのか・・・砂岡武雄の心に暗い影が落ちたようだ。

”病院合同説明会”で事務長が活躍!多くの看護師がブースに並ぶ!

「病院合同説明会」当日、次々と会場入りする多くの看護師。
見回してみると、人だかりが出来ている「ブース」がいくつもあった。
会場には溢れかえりそうなほど看護師がいたが、有原病院の「ブース」には誰ひとり訪問者はいない。

「一人も来ませんね」修平の言葉に砂岡武雄が、多くの看護師が集結している「ブース」をみながら「あそこはテレビの健康番組でおなじみの〇〇総合病院。向こうはセレブ御用達の〇〇クリニック。予想以上に競合揃いだ!」と言う。

看護師長の隣に座っていた倉島亮介は、口元を引き締め何かを懸命に考えているようだったが、誰にともなく言った。「こうなったらやるしかない!」つぶやくような言葉を耳にした砂岡武雄が「えっ」と倉島亮介の顔を見る。

「待っていても客は来ない!攻めの営業で行きましょう!」倉島亮介自らを鼓舞するように強く言い切ると、ロゴ入りのエコバックを手に持ち勢いよくあるき出した。

倉島亮介の動きに気がついた修平が見ていると、パンフレットを入れるバックが無くて困っている看護師を見つけて近寄ると「よかったら、資料入れに使って下さい」とエコバックを差し出す。
「これうちの病院のオリジナルバックです。病院名がここに・・・」エコバックの下側を指差す。
「ア・リ・ハ・ラ」
看護師はローマ字で書かれた名前を声に出して読む。

倉島亮介が名刺を取り出して渡しながら語りかける。
「わたし、事務長の倉島です。よかったら話でも聞いてって下さい」
そこに、別の看護師が声をかけてきた。
「すみません。これ、わたしにもいただけますか」
「ええ、勿論。ブースにたくさんご用意してございます。パンフレット入れにピッタリです!」
倉島亮介は明るい笑顔で声を張り上げた。

有原病院の「ブース」には、次々と看護師が集まってきた。並べた椅子が足りずに何人かの看護師が並んでいた。
「うちの人事制度は、頑張った人が報われるようにできていますので、中途採用でも不利になることはありません」
修平が病院の仕組みなどを説明すると、看護師も頷きながらしっかり聞いている。

「わかりますよぉ。患者さんの前で叱られるのって、一番こたえるのよね!」
看護師長の兵頭悦子は、看護師たちの話を聞きながらうなづき、お姉さんのように優しい口調で語りかけている。それを見ながら砂岡武雄は、後ろで待っている看護師たちに「詳しいことはパンフレットに」と説明しながら手渡す。

倉島亮介は看護師長の兵頭悦子を指し示しながら、
「職場や人間関係でお悩みの方は、人生経験豊富な看護婦長が相談にのりますよ」
集まってきた看護師達に語りかけながら、エコバックを持った手を高く上げて声を張り上げた。
「エコバックございますよ。エコバックまだございます!」

目があった修平がグーサインを出すと、倉島亮介が笑顔で拳を握りガッツポーズ。そんな二人を砂岡武雄が複雑な表情でみていた。砂岡武雄の脳裏には、メディカルパートナーの紙袋と、売却をすすめる桐山常務と一緒にいた倉島亮介の姿が浮かんでいたのだろう。

そして冒頭のシーン・・・
大盛況だった「病院合同説明会」の成功を祝うため、居酒屋に集合。ところが砂岡武雄が噛みつき、倉島亮介の銀行退職の話までが語られることとなった。修平は、倉島亮介が正式に病院職員となることを認め、固い握手を交わしました。

まとめ

それから2ヶ月・・・事務長の倉島亮介は大きな段ボール箱を事務室に運び込んできた。

「わたしの席、そこにしますけど、いいですよね」
「事務長室は?」
「休憩室にでも使って下さい」
「ここに居座るつもりですか」
「お客さん扱いは辞めていただきますよ。新年度から正式に職員になりましたので」
「やりにくいなあ、監視されてるみたいで」
これは倉島亮介と砂岡武雄のやり取り。

合同説明会を経て採用された看護師も、内科、小児科、外科、産婦人科などに配属され陣容も整いました。しかし、有原修平が目指すのは、365日24時間「患者を誰一人取りこぼさない。夜間でも日曜でも、。病気で困っている人がいたら全て助ける」という医療なのです。

もちろん医師たちは反対しているし、事務長の倉島亮介は「わたしも反対です。人的にも物理的にも余裕がない状態で24時間診療を始めるのは危険です」と言う。

「人手が足りない。ベットが足りない。設備が足りない。出来ない理由はいくらでもあります。でも、出来ることだけをやっていたのであれば、病院に成長はありません」と修平は言い切る。

「現状維持のままにしていてはズルズルと転落していく。うちが赤字経営に陥った原因もそこにあったんじゃないでしょうか。不完全でも、まず始めてみて足りないものを補っていく、そういうやり方は出来ないでしょうか」と。

修平が医師たちを納得させることが出来るのかどうか・・・
ここまで書いてきたのは前半部分なんですよね。内容が濃すぎて、最後まで書くと長くなりすぎるので、いろいろなことが起きる第3話の後半は、第4話の中に取り込みたいと思います。

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