ドーハ”世界陸上”競歩で金メダル鈴木雄介!女子マラソン7位入賞 100m 走は決勝残れず!

ドーハでの陸上競技は命がけかも・・・なんて、ちょっとオーバーかな。
ですが、日中の気温は42.3度もあって、湿度が80パーセント~90パーセントもあったのですから。

女子マラソンは、中止の可能性も報道されていたほど危険な環境でした。0時以降の気温が30度を超えないことを確認して、GOサインが出されたそうですが、80パーセント~90パーセントの湿度は変わらず。

暑さを考慮しミッドナイトマラソンとなった女子マラソンは、スタート時間が23時59分でした。日本の谷本観月選手が、2時間39分9秒で7位に入賞しています。日本女子の入賞は2大会ぶりのこと。

女子マラソンは暑さを考慮して、23時59分・・・夜中の0時1分前にスタート。しかし、湿度が80パーセントもある中を走るなんて・・・脱水症状などにより途中棄権する選手が続出。完走したのが58.8パーセント。

世界陸上のマラソン完走率が60パーセントを切ったのは今回が初めてです。さらに、優勝したチェプンゲティッチ選手の2時間32分43秒は、2007年大阪大会の2時間30分37秒を2分下回る、歴代最遅記録になりました。

谷本観月選手が所属する天満屋の武冨豊監督も、このような状態でのレースは2度走らせたくないと思っていらっしゃいました。湿度も気温もちょっとキツいと。

競歩50キロがスタートした時、気温は31度あり湿度も74パーセント・・・でした。
この過酷な環境の中で、日本記録保持者の鈴木雄介選手が金メダルを獲得。競歩種目での金メダルは、五輪と世界選手権を通じて初の快挙で、優勝タイムは4時間4分20秒。やりましたね、金メダル!!

鈴木雄介選手は、下記の選考基準の条件を満たし2020年の五輪代表に内定。
”今秋の世界選手権の最上位メダリストで参加標準記録を突破した選手が最優先され、続いて同記録を突破した来年の日本選手権3位以内、世界ランキングで五輪出場資格を得た日本選手権3位以内の選手の順に選ぶ”

また、世界選手権では全種目を通じて、日本選手の金メダルは、2011年大邱大会での男子ハンマー投げ室伏広治さん以来の、実に4大会ぶりなのだそうですよ。

鈴木雄介選手は、スタート直後から先頭に立ち積極的なレースを展開。9キロ過ぎには追いかけてきた世界記録保持者のヨハン・ディニズ選手と並ぶように歩いていましたが、10キロ過ぎにヨハン・ディニズ選手がWC(お手洗い)に向かったので差はどんどん広がり、鈴木雄介選手の一人旅。

その後、ヨハン・ディニズ選手は途中棄権しています。やはり気温も高く異常に高い湿度に多くの選手が苦しめられ、40パーセントの選手が途中棄権しているのですから、大変なことです。

そんな中で鈴木雄介選手は、しっかりと自分のペースを守ることに徹し、45キロ地点では、2位の選手とは既に2分5秒差がついていました。終盤にはポルトガルのウーゴ・ビエイラ選手に猛追されましたが、リードを死守しました。

鈴木雄介選手は試合前の記者会見では「サウナで練習している感じだ」と驚いてましたが、競歩本番では、次々とレースを中止していく選手達が続出。レース終了後には、鈴木雄介選手も立ち上がれなくなってしまうほど・・・疲労困憊していたようです。

鈴木雄介選手は、疲労が回復した後で取材を受けましたが、疲れきっていて、金メダルを取ったと言う実感はないですね。ゴールすることだけを考え必死でした。ゴールできて良かったなという安堵感がありましたと話していましたね。

スタートした時点では46人いた競歩の選手が、完歩できたのは28人だけだったそうです。女子マラソンも58.8の完走率でしたが、競歩もマラソンと同じように途中棄権が続出し、完歩者は60パーセント。

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100mは全員が決勝に残れず!サニブラウンはピストル音聞こえず出遅れ!

気温が下がれば湿度が上昇する・・・そんな中で行われた女子マラソンでは、脱水症状を発症して途中棄権のをする選手が続出しました。

陸上の世界選手権は第2日の28日、ドーハのハリファ国際競技場で男子100メートル準決勝。
期待のサニブラウン・アブデル・ハキーム選手が出場した男子100mですが、小池祐貴選手、桐生祥秀選手共々決勝に進むことはできず終了。

サニブラウン・アブデル・ハキーム選手は10秒15で1組5着、小池祐貴は10秒28で2組7着、桐生祥秀は10秒16で3組6着だった。五輪を含め、1932年ロサンゼルス五輪で6位に入った吉岡隆徳選手以来、87年ぶりに2人目が出るかも知れないと期待されましたが残念な結果に。

サニブラウン・アブデル・ハキーム選手は、半ば過ぎからは、左右を確認する余裕をみせましたが結果は3位です。2017年のロンドン大会では、スタートして間もなくバランスを崩してしまい、決勝進出を逃していたので、リベンジなるか・・・と期待したのですが及ばず。

スタートが苦手なサニブラウン・アブデル・ハキーム選手、ピストル音が聞こえず、またしても出遅れてしまいました。独特の大きなストライドで追い上げをみせましたが、5位。

スタート反応時間・・・と言うのがありますが、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手の「0・2秒台」に比べ、他の選手全員が「0・1秒台」。この差はかなり大きい・・・らしい。

「切り替えて、中盤からはしっかり走ったのですが、追いつけなかった。スタートが大事だったことがわかるレースでした」と、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手はレースを振り返っていました。

前日の予選では、後半になると順位を確認するほど余裕が感じられたサニブラウン・アブデル・ハキーム選手。まだ20才ですが世界選手権に3大会連続での出場。

東京の城西高2年生だった2015年、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手は、世界ユース選手権で100メートル、200メートルの2冠を達成しています。

2015年に国際陸上競技連盟の年間表彰で新人賞に該当する「ライジングスター・アワード」に選出され、世界が認める短距離界のホープに。2019年の失敗を2020年の東京五輪に生かして欲しい。

桐生祥秀選手の組は全員が自己ベスト9秒台を持つ選手。桐生祥秀選手はスタートから勢いよく飛び出すとリードを奪い、なんとか見せ場は作りましたが、残念ながら海外勢に抜かれて6位。

結果はふるいませんでしたが「収穫はワクワク状態でスタートラインに立てたことかな」と語っています。さらに「強がりかもしれないが、ファイナルまで行くのも遠くない感じがした」とも話しています。

個人種目では6年ぶりの出場となった桐生祥秀選手。10秒0台をコンスタントに出せる選手だと言われていましたが、五輪や世界選手権の個人種目では準決勝に進んだことがありませんでした。

そのため「勝負に弱い」と言うイメージがありましたが、今回準決勝に出場し中盤までリードする姿をみせたことで、悪いイメージは払拭できたかも知れませんね。

世界選手権は初出場の小池祐貴選手、スタートにいつもの鋭さが見られず10秒28で2組7着。途中からは高速ピッチを刻む走りで追いかけましたが、最後までトップに絡めず7位。レースを振り返った小池祐貴選手は、最初から全てを駄目にしてしまい、もったいないレースだった・・・と。

1日前の予選でも走りに切れ味がなく、自動的に準決勝に進める3着に0秒01及ばなかったものの、タイムで何とか拾われてギリギリ通過。「トップスピードがあまり出なかった。力が出ない感覚があった」と納得いかない表情をしていたそうです。

今年は積極的に海外遠征を目指し、世界最高峰シリーズ「ダイヤモンドリーグ」などにも出ています。いろいろな世界のレースに出場することで、雰囲気にも慣れてきた7月、ロンドンで行われたリーグ第10戦で9秒98をマーク。海外の強豪相手に出した記録なので評価も高く、期待されていました。

しかし、大舞台では力を出せずタイムも駄目だったとがっくりしていましたが、この後に、200メートルと400メートルリレーも控えています。日本短距離陣の中では最もハードなスケジュール。次のレースは本職200mなので、小池祐貴選手本来の走りを取り戻して欲しい。

競歩50キロ金メダルの鈴木雄介選手はどんな人?

鈴木 雄介(すずき ゆうすけ )
生年月日:1988年1月2日 。
出身地 :石川県能美郡辰口町。
身長  :170センチ。
体重  :57キロ。
学歴  :順天堂大学。
所属  :富士通。

2004年   :アジアジュニア陸上競技選手権大会10000m競歩で優勝。
2005年   :世界ユース陸上競技選手権大会10000m競歩で優勝。全国高等学校総合体育大会も優勝。

5000m  競歩:18分37秒22
10000m競歩: 38分10秒23
20km競歩 : 1時間16分36秒(世界記録)
50km競歩 : 3時間39分07秒(日本記録)

専門は競歩。2012年ロンドンオリンピック日本代表。
20km競歩 :2019年、現時点での世界記録保持者。
50km競歩 :男子50km競歩の日本記録保持者。

20Km競歩 :2011年世界陸上大邸大会8位入賞。
20Km競歩 :2013年2月17日、第96回日本選手権優勝:日本記録を13年ぶりに更新。
20Km競歩 :2014年仁川アジア競技大会銀メダル。
20Km競歩 :2015年3月15日、全日本競歩能美大会:1時間16分36秒:世界新記録。

20Km競歩 :2015年8月の世界陸上北京大会は、本番前から患っていた恥骨炎の影響と、レース中に痛み止めの副作用による胃炎が悪化して、11Km付近で途中棄権し終了。

50km競歩 :2019年9月世界陸上ドーハ大会優勝。

15年3月に20キロで世界記録を樹立した後は、どんどん坂道を落ちていく様な状態が続きました。恥骨を痛めていたことや胃炎の悪化などにより、世界選手権は途中棄権。

鈴木 雄介選手は、グロインペイン症候群で2年9カ月もの間、実戦から離れていました。暗く長いトンネルの中をさまよっていた鈴木 雄介選手・・・地元に戻りましたが、自暴自棄になっていたこともあると言います。

♦グロインペイン症候群(恥骨痛)は、恥骨につながっている筋肉が引っ張られて剥がれそうになることで起こる症状で痛みを伴う。サッカー選手に多いそうですよ。

先が見えない恐怖との戦いから抜け出すことが出来たのは、グロインペイン症候群の治療の権威ある病院なのですが、実は、鈴木 雄介選手・・・敢えてその病院に行くのを避けていたと言うのです。

避けていた理由は、「怖かったから」だとか。”最後の砦”とも言えるその病院で「そこで駄目なら行く病院がない」と言う恐怖があったから。その頃・・・所属先と、引退に向け話し合いしていたと言うのです。

意を決して、敢えて避けていた病院を訪ね、2年間通い続けた鈴木 雄介選手は、深い谷底からはい上がると、ドーハで金メダルを獲得しました。

諦めないで頑張り続けたから手に入れることが出来た金メダル・・・嬉しかったでしょうね!

まとめ

気温が下がれば湿度が上昇すると言う過酷な気候が続くドーハ。
日中の気温は42.3度もあって、湿度が80パーセント~90パーセントもあるのですから、脱水症状が起きて、脱落する選手が続出していますが、観客にも影響が出ているようですね。

4万人収容のハリファ国際陸上競技場ですが、観客席にいるのは、各チームの関係者や報道陣ばかりが目につき、観客の姿はまばら・・・なのだそうです。

人気種目の100m競技でさえも観客席はガラガラ・・・半分程度しか埋まらなかったと言います。関係者の多くが戸惑いを隠せない様子なんだとか。

それも、時間が遅くなればなるほど観客は少なくなっていくそうですから、夜遅くから競技が始まることも関係しているのでしょう。マラソンも競歩も、高温と湿度を考慮した結果スタートは夜でしたから。

競技している選手は当然ですが、観客も気をつけなければ脱水症状になる可能性は高いでしょう。何しろ夜になっても31度で湿度が74パーセントもありますからね。

この過酷な条件の中で、鈴木 雄介選手が競歩50キロで金メダル、女子マラソンでは谷本観月選手が7位に入賞しました。残念ながら、期待された100mでは3人共決勝に進めませんでしたけれど。

2,019年9月30日、マラソン代表の川内優輝選手が、5日(日本時間6日)に行われるマラソンレースに出場するため、カタール・ドーハに向けて羽田空港を出発しました。

前回は3秒差で入賞を逃した川内優輝選手、ドーハでは入賞を狙うと話していましたから、活躍を期待しましょう。できればメダルを・・・と言いたいのですが、それはむりかな。

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