箱根駅伝から早くも1週間が過ぎました。
あなたは、ご覧になっていたでしょうか、2019年1月3日の箱根駅伝を。

あなたは想像されたことがあるでしょうか・・・東海大学の優勝を!
予想を大きく覆し、誰もが・・・多分・・・考えてもみなかった東海大学が、見事な逆転優勝を魅せてくれましたよね。それも大会新記録 10:52:09 のおまけつきで!

因みに、2位の青山学院も大会新記録 10:55:50 なのです。2018年の優勝は青山学院でタイムは10:57:39でしたから。

1月3日、この日の東京は木枯らしが吹いていました。箱根駅伝10区、東海大学アンカー郡司陽大選手が、冷たい風を切り裂くように、東京都千代田区大手町の読売新聞社前のゴールに飛び込んできました。

待ち受ける東海大メンバーも、アンカー郡司陽大選手にも感涙はなく、弾けんばかりに歓喜の笑顔が溢れています。誰を見ても笑顔、笑顔、また笑顔!

東海大学、箱根駅伝に初出場した日から、46年目にして初めての総合優勝を成し遂げました!往路は2位で終えていましたが、復路はみごとな逆転優勝を演じました。

95回記念大会は2校増えて23校での争いでした。
シード校数は変わらず10校。
予選会では、いつもより1校多い11校。
学連選抜。
関東インカレ成績枠1校:成績トップ校は予選会免除で、2019年は日本大学でした。
※関東学生対校選手権2014男~2018年の5大会で総合得点が高い大学に出場権付与。

箱根駅伝復路は、神奈川県の芦ノ湖をスタートして東京大手町の読売新聞社前まで。5区間109.6キロで行われました。

東海大は往路2位につけていましたが、往路トップの東洋大を8区で逆転すると、後は1位を譲らず、10時間52分09秒の大会新記録で悲願の初優勝を飾っています。

46年目の初優勝でしたが、東海大は誰もが安定した走りで、大きく崩れる選手はありませんでした。どのような方法で全員のレベルアップをしたのか調べながら、優勝候補だった青山学院や東洋大学なども調べてみましょう。

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東海大学は練習方法の方向転換!箱根駅伝制覇の先を見据える!

2015年の春、東海大学に全国高校駅伝「花の1区」を走ったランナー上位6人の内5人が入学してきたのです。そして彼らは「黄金世代」と呼ばれていました。

2015年に入学した彼らは3年生となり、真価が問われるシーズンを迎えていました。スピードを持ち味とする東海大は2018年の夏、スピード重視から走り込みの練習に方向転換したところ、一時はチーム内には不満が噴出し故障者が続出したと言います。

しかし、両角監督は基本方針を変えませんでした。その中でたくましく成長した選手の象徴が小松陽平選手でした。

世界を目指すための第一歩として箱根制覇を目標に、両角速(もろずみ・はやし)監督指導のもとチームは団結しました。

2018年10月の出雲駅伝では3位と物足りない結果と内容でしたが、2018年11月の全日本大学駅伝では2位となり、箱根駅伝への手ごたえを感じ取っていたのです。

箱根駅伝のコースがある、神奈川県平塚市にキャンパスがある東海大は、箱根路初制覇は悲願でもありました。平塚と戸塚間を走る8区で首位に立ったことが、運命的なものを感じさせました。

エース格の関颯人は故障のため、箱根のメンバーから外れましたが、優勝メンバー10人のうちには、3年生が7人も入るなど、「黄金世代」の面目躍如となったようです。平成最後となる箱根駅伝で、見事な逆転劇を演じ総合優勝の栄冠を手に入れました。

「目標はあくまで世界。駅伝は日本独特のもので、強くなるための手段。駅伝を終着点にしてしまうと、井の中の蛙で終わってしまう」と、両角監督は話します。


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東海大学の目標は「箱根駅伝制覇」ではなく、通過点として考えているのです。日本での戦いは井の中でしかないと捉えています。

井の中での勝負に勝てなければ、世界で戦えるわけがない・・・という真理を東海大は追求しました。だから、箱根駅伝初優勝は決してゴールではない。湘南の暴れん坊の異名を持つ東海大学のランナーたちは、箱根の山より更に高い山を目指して走り続けるのです。

優勝の立役者は、1年前「箱根0区」で大ブレーキを喫した小松陽平選手。8区で、首位の東洋大学と4秒差の2位でタスキを受けた小松陽平選手は、スタート直後に東洋大の鈴木宗孝選手に追いつくと、しばらくは我慢比べの並走。

14・6キロで満を持してスパートすると、一気に鈴木宗孝選手を突き放しました。さらに、1997年に山梨学院大の古田哲弘選手が持つ、10区間での、最古の区間記録1時間4分5秒を、15秒更新する1時間3分50秒で快走して首位に立ったのです。

前回大会の小松陽平選手は1万メートルのタイム、28分35秒63という学生トップクラスの記録を持ちながら、スタミナ不足という理由で16人の登録メンバーから外れていました。

一昨年12月30日、登録メンバー外の選手が参加する2万メートルの学内記録会。400メートル50周と気が遠くなるようなレースは「箱根駅伝0区」と呼ばれています。

小松陽平選手は、序盤こそ快調に先頭集団を走っていましたが、後半に失速するなど、20キロを走り切る力がありませんでした。ところが1年後の箱根駅伝で、まるで別人のような力強い走りで母校に初優勝をもたらしました。

走り終えた小松陽平選手は、「区間記録って97年で自分が生まれた年なので、そんな記録を破れるとは思っていませんでした。6区の中島怜利、7区の阪口竜平が、東洋大との差を詰めて最高の状態でつないでくれたので楽しんで走れました。これ以上ないと思うくらい、100点満点の走りができました」と話しています。

箱根駅伝波乱の幕開け!スタート直後選手が転倒!

2019年1月2日、第95回目の箱根駅伝。スタートした直後、大東文化大学の新井選手が転倒!顔をしかめ、すぐには立ち上がれません。途中棄権になってしまうのか・・・と、思わず息をのみました!

繰り上げスタートの場合は、襷が一時的に繋がらないだけで、記録もしっかりのこりますが、途中棄権の場合は記録が残らず途切れてしまうため、悲惨な状況をまねきます。

大東文化大学の新井選手は、ようやく立ち上がり、足を引きずるような感じで走り始めました。何とか持ち直し、集団の後ろに追いつき走り続けますが、最後まで持つかな・・・と心配していました。

どんどん遅れ始めた新井選手に、奈良監督がマイクを通して声をかけました。「大丈夫か」と。新井選手は手を挙げて応じました。「仕方ない。何とかタスキをつないでくれ」。奈良監督は絞り出すような声で伝えました。

本当なら、すぐにでも手当をして病院に行かせてあげたいでしょうね。でも、それができない辛さがあったと思います。途中棄権の場合は記録が残らず途切れてしまうのため、監督としては難しい判断だったのでしょう。

途中棄権すると、チーム一丸となって1年間もの間、何もかも犠牲にしてたゆまぬ努力を重ね、箱根駅伝を目指してきた選手の全てに、悲劇が起きてしまいます。そして新井選手は一生「途中棄権の負い目」を背負い続けることになりかねません。

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しかし、しかしです。選手自身の将来を考えた時、捻挫や怪我をした場合は止めた方がいいのでしょうね・・・無理をして走れば怪我の状態が悪化する可能性もありますから。

マラソン日本記録保持者の大迫傑選手も、苦言をていしていましたね。「競技を続ける場合、選手の将来が心配」だと。

大東大の新井選手は最後は足を引きずりながら、2区の鶴見中継所に辿りつきましたが、襷を渡すとその場に倒れ込みました。

両脇を支えられて立ち上がろうとしたのですが、激痛のためか片足で着地できません。このような状態で21.3キロを走ってきたなんて・・・自分の子供だったら、再び走れるようになるのかなどと、やはり先のことを考えてしまうでしょうね。

新井選手はタンカに乗せられましたが、足に触れられると「痛い!痛い!」と声をあげていましたから、走っている時は相当の痛みがあった筈です。

駅伝終了後、監督は新井選手について「骨には異常はなかったが、相当なダメージは残っている。心のケアもしっかりしたい」と話されています。ダメージが長引かないように祈ります。

大迫傑選手も「
捻挫は注意しないと、別な故障からでも繰り返したりするし、時間が掛かるからしっかり治して欲しい」と話していました。

箱根駅伝それぞれのドラマ!区間賞争いも目が離せない!

スタートは波乱含みでしたが、芦ノ湖まで、全チームが見事に走り切りました。マラソンや駅伝の醍醐味は、抜きつ抜かれつという駆け引き、各区間では熾烈な戦いが繰り広げられ、画面にくぎ付け状態。

片道107.5キロの5区間、それぞれの区間で、悲喜こもごもの戦いがありました。

2区鶴見中継所では、駒沢大のランナーが走り込んできた時、待ち受けている筈の選手がいないと言うトラブル発生。そのため襷を手渡すまでに10秒程度のロスタイムが・・・10秒は大きい。

同じ2区で、明治の阿部17位から5人抜き、順天塩尻驚異の8人抜きで歴代4位の走り。トップの選手が通過して10分が経過、繰り上げスタートになったのは転倒があった大東文化大学。

3区では青山学院のエース森田歩希が「区間新」1:01:26 の走りでトップに立ちました。

4区では東洋大の3年生相澤晃選手が「区間新」1:00:54 の走りで、2位に大差をつけてトップを奪っています。

5区に入ってから小雪がちらつき始め、東洋大学がゴールテープを切った頃は、かなり降っていたのですが、気がつけば、いつの間にか止んでいましたね。

5区では東海大の2年生西田壮志選手が、2分48秒差から1分30秒も縮めました。しかし、東洋大の田中龍誠選手が何とか持ちこたえ1分14秒の差を保ち、トップで芦ノ湖のゴールテープを切りました。

しかし、2018年は大きなガッツポーズを見せていた田中龍誠選手でしたが、何故か今年は、テープを切った時、ガッポーズも晴れやかな笑顔もありません。かすかに苦笑いを浮かべた感じでした。
往路優勝の東洋大学画像元のアドレス ⇒https://is.gd/li15OM

2019年5区では「区間新」が3人も出ています。
2018年の区間記録は、法政大学 青木涼真選手の1時間11分44秒でした。「区間新」を出した3人の中に、前年区間賞の青木涼真選手も入り、自身の記録を15秒更新しています。

記録を49秒も大幅に更新した、国学院大学の浦野雄平選手は凄い!
区間2位の東海大学の西田壮志選手も22秒更新しているんですよ。

2019年の5区で1時間11分44秒を超えたのは下記の3人。
1位:国学院大学:浦野雄平選手:1時間10分54秒:区間新・区間賞。
2位:東海大学 :西田壮志選手:1時間11分18秒:区間新。
3位:法政大学 :青木涼真選手:1時間11分29秒:区間新。

往路優勝は東洋大学で2年連続7度目です。
2位東海大学年
3位國學院大學
4位駒澤大学
5位法政大学
6位青山学院大学

総合優勝5連覇を狙っていた青山学院大学は、4区と5区がブレーキとなり、往路は6位で終了しています。

箱根駅伝復路は新しいドラマが待っていた!

6区山下り。
青山学院は小野田勇次選手が、区間新記録57秒57の走りを魅せて順位を一つ上げました。
東海大中島怜利選手は58秒06で走り、青山学院は小野田勇次選手に次ぐ区間2位。58秒06は歴代3位の区間記録です。

7区で、東洋大小笹椋選手は全く伸びず大ブレーキ。
区間トップで走った青山学院の林奎介選手より、1分27秒も遅く、2位の東海大阪口竜平選手には1分4秒も差を詰められ、8区で襷を渡した時は、わずか4秒差しかありませんでした。

8区の東洋大の鈴木宗孝選手は、1年生で箱根の経験がなく、東海大小松陽平にあっという間に追いつかれ抜き去られています。

東海大の小松陽平選手は22年ぶりに区間記録を15秒更新する区間新記録を出し、2位東洋大に50秒差をつけて、トップで9区のランナー湊谷春紀選手にタスキを渡しました。東海大が箱根駅伝トップで襷を渡したのは初めてのこと。

9区青山学院の吉田圭太選手は区間賞の走りで、東洋大を抜き2位で10区に襷をつなぎました。一方の東洋大の中村拳梧選手は区間19位で大ブレーキ。

10区では、帝京大の星岳選手が1:09:57で区間賞。青山学院の鈴木塁人選手が区間2位。東海大のアンカー郡司陽大選手は区間3位でした。

優勝候補だった青山学院大学、5連覇達成はできませんでしたが、往路6位に沈み5分30秒の差をつけられながら、復路に入ると各区のランナーそれぞれが区間新記録を叩き出すなど、素晴らしい戦いを繰り広げて、往路5位から復路優勝しています。流石ですね。

往路優勝:東洋大学。
復路優勝:青山学院大学。
総合優勝:東海大学。46年目にして初優勝。

優勝に沸き返る東海大の選手を横目に見ながら、戻ってくる選手を今や遅しと待ち受けるのは、シード権争いぎりぎりにいる学校で、どの顔も真剣で、祈りが込められているような気がしました。

早稲田大学は12位でゴール、シード権は確保できませんでした。また、10区に入った時点ではシード権内にいた明治大学でしたが、区間20位と言う最悪の結果を受けて17位。シード権は手から滑り落ちて行きました。

2020年のシード権を確保したのは、東海大学・青山学院・東海大学・駒沢大学・帝京大学・法政大学・国学院大學・順天堂大学・拓殖大学・中央学院大学の10校です。

シード権を逃した大学は、また、1年間試練の毎日が始まるのです。開けても暮れても練習、練習、また練習の・・・厳しい世界ですね。

まとめ

予想を大きく覆し、誰もが・・・多分・・・考えてもみなかった東海大学が、見事な逆転優勝を魅せてくれましたよね。それも大会新記録 10:52:09 のおまけつきで!

因みに、2位の青山学院も大会新記録10:55:50なのです。2018年の優勝は青山学院でタイムは10:57:39でしたから。

1月3日、箱根駅伝10区、東海大学アンカー郡司陽大選手が、笑顔で片手をあげながら飛び込んできました。東京都千代田区大手町の読売新聞社前のゴールテープに向かって。

待ち受ける東海大メンバーの顔には笑顔が溢れています。アンカー郡司陽大選手も弾けんばかりの笑顔で、仲間の中に飛び込んでいきました。誰を見ても笑顔、笑顔、また笑顔!勝って感涙するなど全くありません。

世界を目指している東海大学にとって箱根駅伝は、一つ目の通過駅でしかないのでしょう。感涙するのは世界の頂上に立てた時かも知れません。

東海大学、箱根駅伝に初出場した日から、46年目にして初めての総合優勝を成し遂げました!往路は2位で終えていましたが、復路は6区から10区までのランナー全てが、安定した走りをしていました。

復路5区間での区間賞は、8区を走り22年ぶりに区間記録を15秒更新して、区間新記録を叩き出した小松陽平選手ただ一人。後は2位が3人と3位が1人でしたが、誰も崩れることはなくバランスがいいチーム。

これからの箱根駅伝は、このようにバランスの取れたチームが、伸びてくるのかも知れません。凄いエースがいても、大きく崩れてブレーキになる選手がいると、先が読めなくなってしまいますよね。

2020年の箱根駅伝は、どのような展開になるのでしょうか、とても楽しみです。青山学院も東洋大学も、虎視眈々と狙ってくるのは間違いありませんが、4月になれば各大学に入学してくるルーキーの中に、凄い逸材が隠れているかも・・・

終わったばかりですが2020年が楽しみです。鬼に笑われてるかもしれませんね。笑。

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